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インプラントが長持ちする人の共通点とは?歯科医師が実際の診療で感じること

インプラント治療についての考えを話す理事長の李 彰謙先生

インプラント治療を検討されている患者様から、「インプラントは何年くらい使えますか?」「一度入れたら、一生使えるのでしょうか?」と聞かれることがあります。

インプラントは、失った歯を補う方法として非常に有効な治療の一つです。

一方で、インプラントを入れれば失った天然歯が完全に元通りになるわけではありません。あくまでも、失った歯の機能を人工物によって補っている治療です。

そのため、治療が終わったあとの過ごし方によって、その後のお口の状態には違いが出てきます。

実際に多くの患者様を診療していると、インプラントを長期間良好な状態で維持できている方には、いくつかの共通点があると感じます。

今回は一般的なインプラントの知識だけではなく、私自身が日々の診療を通して感じていることも交えながら、インプラントを長く使っていくために大切なことについてお話しします。

インプラントが長持ちしている方は「セルフケアの重要性」を理解しています

インプラントを長く使うために大切なのは毎日のセルフケア

長期間にわたってインプラントを良好な状態で維持されている患者様を診ていて、まず感じるのが、ご自身で行うセルフケアの重要性をきちんと理解されている方が多いということです。

インプラントそのものは人工物なので、天然歯のような虫歯にはなりません。

しかし、「人工物だから磨かなくても大丈夫」というわけではありません。

インプラントの周囲には天然歯と同じように歯ぐきがあり、毎日の食事によって汚れやプラークが付着します。

お口の中には非常に多くの細菌が存在しており、インプラントの周囲に細菌感染による炎症が起こることもあります。これが進行すると、インプラントを支えている周囲の骨にまで影響が及ぶことがあります。

つまり、インプラント治療では「インプラントそのものが虫歯にならないか」だけを考えるのではなく、インプラントを支えている周囲の組織を健康な状態に保てるかどうかが非常に重要です。

長期間安定している患者様ほど、「治療が終わったから歯磨きも以前と同じでいい」という考えではなく、インプラントを守るために毎日のケアを続けることの意味を理解されているように感じます。

歯磨きだけではなく、食生活もお口の状態に影響します

もう一つ、日々の診療の中で感じるのが食生活との関係です。

特に意識していただきたいのが、糖分を摂取する量や頻度を考える「シュガーコントロール」です。

甘いものを絶対に食べてはいけない、という意味ではありません。大切なのは、甘いものや糖分を含む飲み物を一日の中で何度も摂るなど、お口の中に負担がかかりやすい食習慣になっていないかを考えることです。

これはインプラントだけを守るためではなく、残っている天然歯の虫歯や歯周病を予防し、お口全体を健康に維持していくために大切なことです。

インプラントだけが健康でも、周囲の天然歯が次々と悪くなってしまえば、噛み合わせやお口全体のバランスも変化していきます。

実際に長期間良好な状態を維持されている方は、歯磨きだけではなく、こうした日々の生活習慣にも偏りが少ない傾向があると感じています。

インプラント治療後のケアが長持ちにつながります

インプラント治療について、患者様に特にお伝えしたいことがあります。それは、「インプラントが入った日がゴールではない」ということです。

インプラント治療では、手術を行ってインプラントを埋入し、その上に人工の歯が入ると、ひとまず治療は一区切りとなります。

しっかり噛めるようになり、見た目も整うため、「これで治療は全部終わった」と感じられるのも無理はありません。

しかし、インプラントが置かれているお口の中は、決して穏やかな環境ではありません。お口の中には多くの細菌が存在しています。さらに、食事をするたびに歯やインプラントには噛み合わせによる力が繰り返し加わります。

つまりインプラントは、細菌による感染と、毎日の噛み合わせによる力の両方にさらされながら機能しているということです。

だからこそ、治療後も状態を確認しながら使っていく必要があります。インプラントの周囲に感染が起こり、それが進行してインプラントを支える骨が失われてしまえば、最終的にはインプラントを残せなくなるケースもあります。

せっかく時間と費用をかけて治療したインプラントだからこそ、「入れたから安心」ではなく、入れたあとからどう守っていくかまで考えていただきたいと思っています。

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インプラントとともに、お口全体の健康を守ることが大切です

インプラント治療後のメンテナンスというと、「インプラントに問題がないかチェックするもの」というイメージを持たれるかもしれません。

もちろん、インプラントやその周囲の状態を確認することは大切です。しかし、私たちが見ているのはインプラントだけではありません。残っている天然歯や歯ぐき、プラークの付着状態、噛み合わせなど、お口全体を一つの単位として考えることが重要です。

例えば、インプラント自体には問題がなくても、隣の天然歯に歯周病が起きていたり、噛み合わせが変化して一部分に強い力がかかっていたりすることがあります。

お口の中の状態は、治療したときのまま何十年も変わらないわけではありません。年齢や生活習慣、残っている歯の状態などによって少しずつ変化していきます。

その変化を定期的に確認し、小さな問題の段階で対応していくことも、インプラントを長く使うためには大切です。

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インプラントの特徴を理解して、長く付き合っていくことが大切です

これは、私が患者様にインプラント治療について説明するときに大切にしていることの一つです。

インプラントは非常に優れた治療方法ですが、失った天然歯そのものが復活する治療ではありません。

人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着することで、失われた歯の機能を補っています。天然歯とインプラントでは周囲の組織の構造にも違いがあります。

だからこそ、「インプラントにすればもう歯のことを心配しなくていい」と考えるのではなく、人工物であることを理解したうえで、長く付き合っていくことが大切だと考えています。

これは決して、インプラントが良くない治療だという意味ではありません。適切な診断のもとで治療を行い、その後もきちんと管理していけば、失った歯を補い、しっかり噛むための大きな助けになります。

大切なのは、インプラントのメリットだけではなく、その後の管理まで理解したうえで治療を選択することです。

私がインプラント治療で大切にしているのは「その先」です

インプラント治療を考えるとき、どうしても現在のお口の状態に目が向きます。

「抜けたところをどうするか」「しっかり噛めるようにしたい」「見た目をきれいにしたい」

もちろん、これらを改善することは非常に重要です。

しかし、私自身は「今、この歯をどう治すか」だけではなく、その患者様がこれからどのような人生を送り、その中でお口をどう維持していくのかまで考えて治療計画を立てることが大切だと考えています。

例えば、現在は問題なく歯科医院へ通えている方でも、10年後、20年後も同じとは限りません。

年齢を重ねれば、全身の健康状態が変化することもあります。病気や身体機能の変化などによって、これまでと同じように歯科医院へ通院することが難しくなる可能性もあります。

厚生労働省の患者調査をもとにした資料でも、歯科診療所の受療状況は年齢によって変化しています。近年は高齢者の受療も増えているため一概には言えませんが、高齢になると健康状態などによって通院が難しくなる方もいるという可能性は考えておく必要があります。

だからこそ、治療計画を考えるときには、目の前の一本だけではなく、「この治療をしたあと、将来どのように管理していくのか」という視点も欠かせません。

ライフステージに合わせて、治療を戦略的に考える

ライフステージに合わせた、将来を見据えた歯科治療の考え方の図

若い頃と高齢になってからでは、身体の状態も生活環境も変わります。

ご自身で十分なセルフケアができる時期もあれば、将来的には細かな歯磨きが難しくなったり、ご家族や介護される方のサポートが必要になったりする可能性もあります。

そのため私は、インプラント治療に限らず、歯科治療はその時だけ良ければいいのではなく、患者様のライフステージまで考えて戦略的に治療計画を立てることが重要だと考えています。

「悪くなったら、そのときにまた治療すればいい」という考え方では、年齢を重ねたときに希望する治療を受けることが難しくなる場合もあります。

だからこそ、健康で通院できるうちに必要な治療を行い、その後できるだけ大きな治療を繰り返さなくても済むよう、お口全体を安定した状態に整えておく。そして、治療後はセルフケアと定期的な管理によって、その状態をできるだけ長く維持していく。

そこまで含めて一つの治療計画であると考えています。

インプラントを「長く使う」ことまで考えた治療を

インプラントが長期間良好な状態を維持できるかどうかは、手術だけで決まるものではありません。

もちろん、適切な診査・診断や治療技術は重要です。しかし治療後には、患者様ご自身によるセルフケア、食生活を含めた生活習慣、歯科医院での継続的な管理など、さまざまな要素が関係してきます。

実際の診療を通して感じるのは、インプラントを長く大切に使おうという意識を持っている患者様ほど、その後のお口全体の健康にも目を向けているということです。

インプラントは「入れたら終わり」の治療ではありません。そして、インプラントを入れること自体が治療の目的でもありません。

大切なのは、インプラントを含めたお口全体をできるだけ健康な状態で維持し、これから先もしっかり噛んで食事ができる状態を守っていくことです。

熊谷市の歯医者・エル歯科医院では、現在のお口の状態だけではなく、患者様の年齢や生活背景、将来のメンテナンスまで考えながら治療方法をご提案しています。

「インプラントを検討しているけれど、自分に合っているのかわからない」「今だけではなく、将来のことまで考えて治療方法を選びたい」という方は、まずは現在のお口の状態を確認するところから一緒に考えていきましょう。

まずは一度、ご自身のお口の状態を確認してみませんか?

インプラントを検討されている方の中には、「本当に自分に合っているのか」「治療後、きちんと維持していけるのか」といった不安をお持ちの方も少なくありません。

そうした疑問や不安は、実際にお口の状態を診てみないと分からないことがほとんどです。まずはご自身の歯や歯ぐきの状態を確認するところから、治療の第一歩を踏み出してみませんか。

熊谷市の歯医者・エル歯科医院では、インプラント治療のご相談だけでなく、現在のお口の状態や今後のケアについても丁寧にご説明しています。「話を聞いてみたい」という段階でも構いませんので、お気軽にご来院・ご相談ください。

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