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矯正治療で歯を抜く?抜かない?判断基準についてどのように判断している?

「矯正をすると歯を抜かなければいけないのでしょうか?」
矯正相談で最も多くいただくご質問の一つです。

インターネットやSNSでは、「抜歯矯正は危険」「できるだけ歯は抜かない方が良い」「抜歯した方がきれいな歯並びになる」など、さまざまな情報を目にします。

しかし実際には、「歯を抜く治療」と「歯を抜かない治療」のどちらが正しいというものではありません。

本当に大切なのは、お口の状態や骨格、歯並び、噛み合わせ、口元や横顔のバランスまで総合的に診断し、その方に最も適した治療方法を選ぶことです。

同じような歯並びに見えても、顎の大きさや歯のサイズ、骨格は一人ひとり異なります。そのため、矯正治療では「抜歯ありき」「非抜歯ありき」で考えるのではなく、それぞれのお口に合わせた治療計画を立てることが重要になります。

なぜ歯を抜くことがあるのでしょうか?

歯を抜く

矯正治療の目的は、歯をきれいに並べることだけではありません。

しっかりと噛めること、治療後も長く安定した状態を維持できること、歯や歯ぐきに余計な負担をかけないこと、そして口元や横顔との調和が取れた自然な仕上がりを目指すことも大切な目的です。

例えば、本棚に10冊しか入らないスペースへ12冊の本を無理に並べようとすると、本が前へ飛び出してしまいます。

歯並びもこれとよく似ています。

顎の大きさに対して歯が大きい場合、無理に抜歯をせず並べようとすると、前歯が前方へ押し出され、口元が突出して見えてしまうことがあります。また、歯を支える骨の範囲を超えて歯を動かすことで、歯ぐきへ負担がかかってしまうケースもあります。

このような場合には、小臼歯(前から4番目または5番目の歯)を抜歯してスペースを確保し、歯を本来あるべき位置へ移動させた方が、より健康的で美しい歯並びになることがあります。

つまり、抜歯の目的は歯の本数を減らすことではありません。健康的で機能的、そして見た目にも美しい歯並びをつくるためのスペースを確保することが、本来の目的なのです。

抜歯すると顔つきは変わるのでしょうか?

抜歯すると顔つきは変わる?

「歯を抜くと顔が変わる」と聞いて、不安に感じる方も少なくありません。

しかし、抜歯をしたからといって必ず顔立ちが悪くなるわけではありません。

近年の研究では、抜歯矯正によって口元の突出感が改善し、横顔のバランスが整う方もいれば、非抜歯治療でも十分に良い結果が得られる方もいることが報告されています。

大切なのは、「抜歯をしたかどうか」ではなく、どのような骨格や歯並びの方に、どの程度歯を動かすのかという診断です。

同じ抜歯矯正でも治療計画によって仕上がりは大きく異なりますし、非抜歯矯正でも歯の動かし方によって結果は変わります。

そのため、現在の矯正治療では「抜歯か非抜歯か」という選択だけではなく、その患者様にとって最適な治療方法を見極めることが何より重要だと考えられています。

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抜歯をせずに治療できるケースもあります

もちろん、矯正治療を受けるすべての患者様が抜歯になるわけではありません。

歯並びの乱れが比較的軽度であれば、歯列を適切に広げたり、奥歯を後方へ移動させたり、歯の表面をわずかに削ってスペースを確保する「IPR(ディスキング)」を行ったりすることで、抜歯をせずに治療できる場合もあります。

また、近年ではアンカースクリューを活用した矯正治療の普及により、以前は抜歯が必要と考えられていた症例でも、非抜歯で対応できる可能性が広がっています。

ただし、「歯を抜かないこと」が必ずしも良い治療とは限りません。

無理に歯を並べようとすると、歯ぐきが下がったり、口元が前へ出てしまったり、治療後に後戻りしやすくなったりする可能性があります。

大切なのは、抜歯を避けることではなく、お口の状態に合わせた無理のない治療方法を選ぶことです。

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「抜歯すると面長になる」は本当?

「矯正で歯を抜くと面長になる」と耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

しかし現在では、小臼歯を抜歯したこと自体が顔の縦の長さを大きく変化させるという明確な科学的根拠は示されていません。

顔の印象は、生まれ持った骨格や成長、歯の動かし方、噛み合わせなど、さまざまな要素が組み合わさって決まります。

そのため、「抜歯=面長になる」と単純に考えるのではなく、お顔全体のバランスを考慮した診断が大切です。

現在の矯正治療で重視されていること

近年の研究では、抜歯矯正と非抜歯矯正を比較しても、噛み合わせや見た目の美しさ、治療後の安定性、治療期間などについて、「どちらの治療法がすべての患者様に優れている」とは言えないことが報告されています。

そのため現在の矯正治療では、「抜歯か非抜歯か」という選択そのものではなく、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせて最適な治療方法を選ぶことが何より重要だと考えられています。

同じ歯並びに見えても、骨格や歯の大きさ、噛み合わせは人それぞれ異なります。

だからこそ、丁寧な診査・診断を行い、その方にとって無理のない治療計画を立てることが、満足度の高い矯正治療につながるのです。

ご自身に合った治療方法を知ることが大切です

問診をする衛生士

エル歯科医院では、歯並びだけを見て治療方法を決めることはありません。

レントゲンやセファログラム(頭部X線規格写真)による分析に加え、顎の骨格や口元・横顔のバランス、歯ぐきの状態、治療後の安定性まで総合的に診査・診断し、お一人おひとりに適した治療計画をご提案しています。

「できれば歯は抜きたくない。」
「必要であれば抜歯も検討したい。」
どちらのお気持ちも、とても自然なことです。

大切なのは、インターネットやSNSの情報だけで判断するのではなく、ご自身のお口の状態を正しく知ることです。

矯正治療は、一生のうちに何度も受ける治療ではありません。だからこそ、「抜く・抜かない」という選択だけに目を向けるのではなく、長く健康で、美しく、安定した歯並びを維持するためにはどの治療方法が最適なのかという視点で考えることが大切です。

エル歯科医院では、患者様のお悩みやご希望を丁寧に伺いながら、一人ひとりに合った治療方法をご提案しています。

「自分は抜歯が必要なのだろうか」「まずは話だけ聞いてみたい」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。

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